映画館で観てきました!
おもしろかったです。
クラス内の格差社会、運動部はえらくて文化部はなんか立場が弱いっていう認識・・・というかレッテル?私は文化部が劣っているなんて思いませんが・・・。
クラスの”上”に属している子たち、見事に桐島に振り回されています。桐島が消えた瞬間にアンデンティティをなくす彼女や親友、仲間。桐島がいたことで保たれていた部活内の空気、人間関係が崩れていきます。
文化部の子たちは自分の世界とか生活を持ってて、やりたいことがあったり、打ち込めるものを持ってたりする。だから、桐島がいなくなったからといって自分の生活が変わることはなくて、映画部は映画を作るし、吹奏楽部は練習するんですよね。(部長さわじまは部長にしては、個人の感情でふらふらしすぎでちょっとイラッとしましたが・・・)
屋上でゾンビ映画を撮る映画部に対して、桐島を追ってきたバレー部の子が「桐島いねーし、頭おかしいやつらにからまれるし・・・」って言って、前田が「頭おかしいのはお前らだろ!」って言った時、ほんとにほんとに(苦笑)って思いました。
おかしいよ、なんでそんなにふりまわされてんの?桐島いないと自分の存在価値なくなるの?部活がんばれないの?桐島の部活じゃないでしょ、みんなでがんばるのが部活でしょ?。って思いました・・・
クライマックスの吹奏楽部の合奏をバックに映画部のゾンビ映画・・・すごかったです。
誰のものでもない「屋上」で、平等で、誰がどういう風に楽しんでも頑張ってもいいはずの「学校」で。彼らは決して自分たちを”下”だとは思っていません。
前田かっこよかったです!映画が大好きで部活で仲間と熱く語ったり活動したり・・・人に楽しそうに語れるようなことがある人ってすごいです。しかも、決して夢みがちってわけでもなく、きちんと現実も見ている前田。すごいなぁ。
ひろきの本気になれない自分へのいらだち、かなしみ、どうしたら、何をしたらいいのかわからない気持ちもわかります。不満もないけど満足もしない生活ってむなしいですよね・・・
リベロの子(小泉?)とバド部のミカの気持ちもすごくわかります。がんばってもがんばっても、自分の能力がここまでってわかっちゃってて、それでもあきらめられない。ひがんで、人に当たって後悔する。でもチャンスが巡ってきたらやっぱり嬉しい。そういう気持ちになる自分も嫌っていう。
ほんと、いろんなタイプの高校生の姿が描かれていました。よかった!こういう青春映画もあるんですね。
女子の面倒な人間関係も、あるある・・・(・・;)って感じでした・・・
- 感想投稿日 : 2013年1月24日
- 読了日 : 2013年1月24日
- 本棚登録日 : 2013年1月24日
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