診たて違いの心の病: 実は栄養欠損だった!

著者 :
  • 第三文明社 (2006年6月1日発売)
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感想 : 4
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新宿でクリニックを営む溝口さんの、分子整合栄養医学についての本です。
読んでみて、これ(栄養療法)が最新の医学なんだろうと思った。

精神科医が診断する際の手引書であるDSM分類というのがあるなんてはじめて知った。確かに標準化は必要。
でも、少なくとも日本ではそれが正しく使われていないようです。大事な部分が読み落とされているとのこと。
溝口さんはご自身のクリニックでの治療で、それを実感しているようです。

これが本当なら悲しいことですね。

一般的な精神病院での治療では薬漬けになって、でも結局治らないといった話をたまに聞きますが、その理由もこの本を読んでよく分かりました。




P131の自然治癒力の件であった以下の記載が、非常に印象に残った。

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妄想や幻覚といった症状も、生体を健康な状態に引き戻そうとする自然治癒力の現れと見れば、それを除去することを治療の第一義にすることは、むしろ危険性のほうが高いのです。
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栄養療法について、凄く興味を引かれる本でした。そして、至極全うな内容だと感じました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2011年4月10日
読了日 : 2011年月
本棚登録日 : 2011年4月10日

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