アスペルガーもしくはADHDだったと思われる天才たちを取り上げ、「障害」と才能の発揮について語る。予想外に良かった。
一つは、天才その人にばかり着目するのではなく、それを支え世の中とつないだ支援者の存在に光をあてていること。
もう一つは、才能ではなく、才能の発揮について述べていること。世の中に影響力を与えて初めて我々が恩恵を受けられるわけで、いくら才能があっても世の中と断絶していたら何も生まれない。
最後に、このある程度世間から外れ内にこもりがちな時期や状態を才能の発揮に必要な、大切な孤独と位置づけていること。
自閉症スペクトラムという名前の「自閉」が持つ豊かさについて語ってくれた気がする。
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- 感想投稿日 : 2015年6月2日
- 読了日 : 2015年6月1日
- 本棚登録日 : 2015年6月1日
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