資本主義の限界と今後への提案が書かれた本。
非常にわかりやすく鋭い指摘が多く、話題のピケティ氏の議論にも通じるところがあると思います。
資本主義とはそもそも何なのか、ということの解説がとても面白かったです。そのうえで、市場主義と資本主義とは最終的には矛盾するという解説がとても新鮮でした。
今後を考えるうえで、人間が生きている地球や環境という生に基礎を置いて経済をとらえ、国家やコミュニティや国際経済を論じています。
最終的には、経済を地域に着地させ、定常型社会つまり持続可能な社会を実現させるべきという意見になっています。
このまま資本主義を突き詰めると21世紀はどうなっていくのか不安が募ります。そんな中で、明るい未来のための選択肢として、定常型社会というのは最も優れた姿だと思います。資本主義って人間の欲望がどんどん加速させていくものなので、実際にそれを実現させることは、非常に困難であると思いますが・・・
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
経済
- 感想投稿日 : 2015年7月18日
- 読了日 : 2015年7月18日
- 本棚登録日 : 2015年7月18日
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