連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 6-2)

著者 :
  • 宝島社 (2011年2月4日発売)
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猟奇的な殺人鬼によって、まちがパニックに・・・。

真犯人がだれなのか、っていう謎解きも結構意外な展開をみせて、ミステリとしても面白いのですが、
やっぱり人間の残酷さの描写が印象的でした。

犯人の残酷さがすごいんです。
でもそれよりも、「自分はまともで善良な人間なんだ」と信じている“一般人”が、ちょっとした疑心暗鬼でいかに残酷になれるかという点にフォーカスがあてられているような気がしました。

結局、連続殺人鬼と自分の心は、地続きなのかもしれないということが、一番の恐怖として描かれていたんじゃないかな、なんて思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2017年9月28日
読了日 : 2017年9月17日
本棚登録日 : 2017年9月28日

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