レビュー by やりみずさん
アスペルガー症候群について書かれたいちばん新しい本。新書としてはかなりのページ数で、内容も豊富です。わかりやすいし、最新の知見に裏打ちされているし、多数の有名人(ビル・ゲイツ、アインシュタイン、ヴィトゲンシュタイン、ダーウィン、エジソン、キルケゴール、ジョージ・ルーカス他多数)の事例も紹介されているし、ぜひ多くの人々に読まれてほしい本ですね。
アスペルガー症候群を「積極奇異型」「受動型」「孤立型」の三つのタイプに分けてその特徴を解説しているところや、自閉症スペクトラムのなかで「高機能自閉症」や「特定不能の広汎性発達障害(PONDOS)」との違いを説明しているところには強く興味をひかれました。また、アスペルガー症候群が増加しているといわれる原因についての分析もていねいで説得力があります。
本の後半以降の、アスペルガー症候群といかに付き合い、改善していくかという対処法についての記述も実践的で大いに参考になりました。
教育現場ではかなりよく知られるようになってきたアスペルガーですが、発達障害の人々にとって生きやすい社会とは、一般の人々にとってもメリットが大きい社会だという認識が広くゆきわたってほしいなと切に思います。
登録日 : 2009年12月13日 14:07:59


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