社長失格

著者 :
  • 日経BP (1998年11月30日発売)
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感想 : 19
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ベンチャー企業の興廃を社長自ら綴った本。

⑴派手好き・豪腕・IT・破天荒・時代の寵児。
そんな典型的ベンチャーが祭り上げられては
ブームが過ぎ去り廃れている様はいつの時代も変わらない。
15年前に書かれた本だが、今読んでも違和感は全く感じない本。

⑵起業するのは後先考えないタイプ
「不格好経営」でも触れていたが、起業する人は勢いなんだなと改めて思った。「まずコンサルで」とか思っている人は多分起業するタイプの人間ではないんだろうなと思った。悪い意味ではなく。
自分のアイデアを盲目的に信じられる楽天家であり思い切りのよい人、というのが起業する人の大前提なのかなと思った。

⑶事業者の敵としての銀行
この本に書かれている銀行の描写はマジでえげつない。
リスクを取らず、ただ勝ち馬に興味があるだけという銀行の態度は
まさに「晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げる」感じ。
これがまたノンフィクションだから困る。
来年から銀行で働くのが不安になった一冊でもある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス書
感想投稿日 : 2013年12月5日
読了日 : 2013年12月6日
本棚登録日 : 2013年12月5日

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