クォン・デ ――もう一人のラストエンペラー (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2007年7月22日発売)
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感想 : 15
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本書のなかで、客観的な歴史など存在しない、歴史とは解釈するものによる主観的なものだ、と著者は云う。私も至極最もだと思う。だから、他人の主観を鵜呑みにしてはいけないのだ、とも思うのだ。
ベトナムへは仕事で何度となく行ったが、いまだにその理解が難しい。私が子供の頃のベトナム戦争。そして終戦と統一。けれどその後の中越戦争や、カンボジア侵攻、そしてボートピープルというのはどうしても理解できなかった。
今のベトナムはどうだろう。昨年、日越国交50年記念ということで、ファン・ボイ・チャウを描いたテレビドラマが日本で放送され、クオン・デも登場していた。日越合作だったと思うが、内容は彼らに好意的だったから、本書が書かれた時代とまた歴史解釈が変わったのだと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年5月6日
読了日 : 2014年5月6日
本棚登録日 : 2014年5月6日

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