大御所の筆致だけあって、文章はテンポが良く読みやすい。だが、内容は淡々とすすむけれど、盛り上がりのないままエンドを迎えてしまった。
それぞれの役回りの人物造型や背景などが中途半端であり、どれにも距離感を感じて感情移入ができなかった。悪者にもワルらしさが希薄で、復讐者の動機にも共感しにくいのだ。。現実はこんなものなのかもしれないが、それでは作品として面白くないと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年4月29日
- 読了日 : 2014年4月29日
- 本棚登録日 : 2014年4月29日
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