無力感は狂いの始まり 「狂い」の構造2 (扶桑社新書)

  • 扶桑社 (2010年9月1日発売)
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感想 : 37
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対談「狂いの構造」の続編であるが、表題の通り、「無力感」を狂いの原因という見方は非常に面白いと感じた。無力感というのは「どうすることも出来ない状況」であると理解するが、その場合に精神のバランスが崩れるという理屈は十分説得力がある。
それにしても、ICTの進歩が、人間に利便性をもたらす反面、精神の崩壊を助長している面があることは、今更ながら切実な問題だと思う。規制強化が解決策になるとは勿論思わないが、リアルな世界で幸福を感じられる施策が必要なのだろうと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年9月6日
読了日 : 2012年9月6日
本棚登録日 : 2012年9月6日

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