いわゆるカルト教団を描いているが、教祖は何を語っているのかを詳細に描いているところがユニークであり、本書の本質的な部分であると感じた。
教祖が語る内容は、現世に対する批判的なものであるところはカルト宗教らしいものであるが、荒唐無稽なものではなく、かなり的をついているように思える。これは怖いなと思う。現実にこのような教祖が出てくると、容易に大きな勢力になるのではないか、逆にいうと、現世の統治者の論理基盤がとても脆弱なものだということを感じさせる。
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- 感想投稿日 : 2015年10月11日
- 読了日 : 2015年10月11日
- 本棚登録日 : 2015年10月11日
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