教団X (集英社文芸単行本)

著者 :
  • 集英社 (2014年12月20日発売)
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感想 : 81

いわゆるカルト教団を描いているが、教祖は何を語っているのかを詳細に描いているところがユニークであり、本書の本質的な部分であると感じた。
教祖が語る内容は、現世に対する批判的なものであるところはカルト宗教らしいものであるが、荒唐無稽なものではなく、かなり的をついているように思える。これは怖いなと思う。現実にこのような教祖が出てくると、容易に大きな勢力になるのではないか、逆にいうと、現世の統治者の論理基盤がとても脆弱なものだということを感じさせる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年10月11日
読了日 : 2015年10月11日
本棚登録日 : 2015年10月11日

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