磁極反転

著者 :
  • 新潮社 (2014年8月22日発売)
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本棚登録 : 128
感想 : 23
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地磁気が減衰し、さらに北極と南極の位置が入れ替わってしまったらどうなる。誰も経験していない事象なのだが、東京でオーロラが見えるようになったり大規模な電波障害が発生したり、どのような物理現象が発生するのか、また、人々がどのような行動をとってしまうのか、これらをリアルに描いている。

話はすこしずつ地磁気が減衰していき、最終的には地磁気がほぼなくなる。その間に起こることを描いているだけだ。その単純な筋書きだからこそ、すべての文章が人々を引きこむ。作者の筆力のすごさを感じさせる。

磁極反転の前に同じ作者の「ルカの方舟」を読んだが、個人的には磁極反転の方が圧倒的に面白かった。おそらく、こちらは理系の人でなくても読めると思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2015年6月10日
読了日 : 2015年5月25日
本棚登録日 : 2015年5月27日

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