寄港地のない船 (竹書房文庫)

  • 竹書房 (2015年7月2日発売)
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本棚登録 : 150
感想 : 11
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世代宇宙船の中で繰り広げられる物語。原書は1958年の作品だ。著者の初期の作品である。ハードSFというわけではないので、設定に疑問を持つところもあるが、物語としては楽しめた。読むのが辛かったのは最初の部分。物語がふわふわとしていて、世界観を理解できなかった。我慢して読み進めると、冒険が始まり、いくつもの困難を乗り越えて話が進む。そこまで来るとどんどん面白くなる。最後の方は意外な展開があり、ハラハラドキドキさせられる。面白かった。訳者後書きでは翻訳に苦労した話が紹介されていた。最初に読みにくかったのは原書で使われている言葉が独特だったためなのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2016年3月5日
読了日 : 2016年2月22日
本棚登録日 : 2016年2月20日

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