成功している人は、なぜ神社に行くのか?

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  • サンマーク出版 (2016年7月8日発売)
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五年ほど前から仕事始めの日には少し早めにオフィスを出て、東京都内にある神社にいくようになりました。そうしていると、仕事の関係で、伊勢神宮に行く機会ができたり、先日は実家の神戸に帰る前に、奈良県にある、橿原神宮に寄るなど、神社に興味を覚えるようになりました。

そんな私なので、「神社」というキーワードにアンテナが立っていたのかも知れません。本屋さんを歩いていて、タイトルに惹かれて購入してしまった本です。

この本には面白いことが多く書いてありました。成功している人の例として、歴史上の武将や昭和・平成時代の有名な首相がお参りしていた神社の紹介や、神社間にはインターネットのようなネットワークがある、お守りは神様とつながる「携帯電話」のようなもの、ロボットや人工知能に置き換わることのない、これから求められる仕事は、人を見守り育てる仕事で、それに必須なスキルは「祈る力」等です。

特に印象的だったのは、50歳から(私は現在52歳)見えないエネルギーの転換を迎えるそうです。男性には、水のエネルギーを開発(厳島神社、江島神社、竹生島神社)、女性は火のエネルギーを開発(愛宕神社、秋葉神社)するのが良い(p207)とも書かれていました。

以下は気になったポイントです。

・神様との交流は、スキマを作ることがポイント、雑念や頼み事がいっぱいだと、神様が入り込むスキマがない(p32)

・「スキマの法則」の祈り方、1)住所、氏名を伝える、2)お参りできたことの感謝、願い事は一言、3)祝詞を唱える:はらいたまえ、きよめたまえ、かむながら、まもりたまえ、さきわえたまえ(p34)

・日本という名前は、ニギハヤ ヒノミコトという神様が、大昔に決めた(p43)

・この世界には、人間以外にも高度な知性をもつ生命体が存在する、物理的な存在ではなく、純粋な意識だけの存在(エネルギー体)である(p50)

・信長の嫡男、信忠の率いる軍勢は、武田家が熱心に信仰していた、諏訪大社上社・本宮を焼き討ちした、信長の延暦寺の守護神・日吉大社と同様(p60)

・年2回、神社に参拝しておけば、年収1000-1500万の人程度には幸福になれる、参拝回数ゼロの人たちの幸福度は低い(p80)

・今後は「人を見守り育てる仕事」が、これから求められる職業、これに必須なスキルが、「祈る力」である(p94)

・年3回以上の参拝を薦める、年1回は家族、年1回は大事な仲間、残り1回はひとりで(p106)

・あなたは、どんな挫折や後悔をかかえているか、それが成功のカギ(p120)

・パワースポットとは、異次元の自分に変身する場所、変身と成長は異なる。成長とは、課題を解決すること。変身とは、目に見えないエネルギー体が、気力を充実させる(p122)

・パワースポットとは、神社の境界(鳥居・門)にある(p122)

・手を洗うことは、皮膚の汚れを落とすだけではなく、皮膚の周り数センチをとりまくエーテル体を洗い清めること(p129)

・神社で手と口を清めるのは、手と口が「気」の入り口と出口だから。左手が気の入り口、右手が出口。左足で吸って、右足で吐く。左足でエネルギーを受け取り、右足でエネルギーを与える感覚(p130、132)

・六根清浄の六根とは、眼・耳・鼻・舌・身・意(こころ=潜在意識)であり、この六根が清浄ならば、願い事はすべてかなう、とされている(p139)

・神社でのお願い事は、自分の意思を宣言することを意味する(p149)

・うまくいっている人の集合意識にアクセスすることが成功への近道、縁結びは、箱根の九頭龍神社がよい(p151)

・神社ネットワークでプロバイダにあたる神さまは、産土神(うぶずながみ)と、鎮守である(p169)

・先祖代々のお墓で、「産土神さま」と3回唱えれば、呼ぶことができる(p171)

・神社インターネットにおいて、プロバイダが、産土神(うぶずながみ)・鎮守だとするならば、パソコンにあたるのが「神棚」、スマホ・携帯にあたるのが、「お守り」、御朱印帳は「タブレット」(p174)

・守る対象の地域が広くなればなるほど、大きな願い事が合っている、江戸鎮守は神田明神、関東総鎮守は箱根神社、日本総鎮守は、愛媛県今治市の大山づみ神社、になる(p180)

・瞑想のポイントは呼吸、ポイントは2つ、1)鼻で腹式呼吸する、2)呼吸に意識を向ける、腹式呼吸すると、臍の指2本分下にあるといわれる丹田が活性化する(p191)

・ものの価値は、関わる人々の祈りの質で決まる(p197)

・男性的なのは「火」、女性的なのは「水」、上昇する「火」と、下降する「水」が合体すると、上から下へ、下から上へのエネルギーの循環運動が起こる。火(か)+水(み)=神(かみ)、これが「性」の見えない仕組みである(p204)

・50歳前後になると、女性も男性も見えないエネルギーの転機をむかえる、閉経を「上がる」というのは、エネルギーの方向が下降から上昇へ転換する(p206)

・ボディは修験、マインドはお寺、スピリットは神社、これが日本伝統のスピリチャルな教育体系である(p210)

・トヨタ式の結界は、区画線を引くこと、線を引いてものの位置を定める。カオスが場を支配すると、エネルギーから方向性が失われ、どこにもいけなくなり停滞する(p217)

・神様と対話するのは、すごく簡単、それは「問いを持つ」、霊能力は要らない。見えない世界にアンテナを立てると、有益な情報に気づきやすくなる(p229、233)

・場のエネルギーを整える方法を、スピリチュアルな業界では「ヒーリング」という(p234)

・キーパーソンほど、大きな集合意識の視点でものを見ている、会話の主語をに注目する。(p245)

・結界には2つの役目がある、1)防御:外部から魔物が侵入するのを防ぐ、2)封印:内からでるのも禁止(p260)

・四天王の安心できるのは、東西南北の四方を守っていくれる、東:持国天、南:増長天、西:広目天、北:多聞天(p263)

・身体の神社をチャクラといい、7つある。第1、2チャクラ(赤、オレンジ)は、大地からエネルギーが入ってくる通路、第3・4チャクラ(黄・緑)は、人間から、第5チャクラ(青)は、エネルギーをアウトプットする、第6・7チャクラ(インゴットブルー・紫)は、天からのエネルギーを受け取る通路(p278)

・第1チャクラは燃料、第2チャクラはエンジン、決断力の強さは、第2チャクラのパワー、執着するのは決断ができていない、これをパワーアップするのは、腹式呼吸(p281)

・食事の前後で、きちんと合唱すると、第4チャクラが開らく、つまり仏教でいう「悟り」となる(p286)

・伊勢神宮の他に、宇宙意識につながる場所といえば、大分の宇佐神宮、奈良の大神神社(おおみわ)が、日本を代表する(p303)

・6世紀初めまでは、大神神社と、大神神社でお祭りしている、オオモノヌシノカミが日本を代表する神社、神さまであった(p303)

・太極図、という究極の次元に達するために最適な神社は、大阪市のサムハラ神社である。アメノミナカヌシが宇宙の根源、タカミムスヒ、カミムスヒが陰陽の二元である。(p328)

2016年10月16日作成

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会・生活・労働
感想投稿日 : 2016年10月16日
読了日 : 2016年10月15日
本棚登録日 : 2016年10月11日

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