今、なぜ、勉強するのか? ―これがわかれば、子どもは進んで机に向かう

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  • 扶桑社 (2014年3月4日発売)
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感想 : 5
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 親が、「勉強しなさい」や「宿題しなさい」を言うようになったら、もはや手遅れと自覚すべき。宿題しなさいと言われて素直に宿題するようになったら、のび太も出来杉くんぐらい賢くなっているでしょう。こんな末期症状になる前に、親がきちんと環境を整えることがなにより大事である。
 今後、社会で求められている人材は、自己の考えを発信したり、人間同士を有機的に結びつける能力がある人である。今、人気の都立中高一貫校では、まさにこのような人材を世に送るようとしていて、受験する小学生に対して求めているのは、読解力、論理力、作文力、自然科学への関心である。もし、将来子供を都立中高一貫校に通わせたいなら、まず親が入試問題に目を通して、学校が欲しがる子供を認識することが必要である。そうすると、週末に親子で出かける先は、受動的に楽しめる遊園地よりも能動的になれる博物館になるはずである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年2月10日
読了日 : 2016年2月10日
本棚登録日 : 2016年2月10日

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