虚無への供物 (講談社文庫 な 3-1)

著者 :
  • 講談社 (1974年3月1日発売)
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再読(15年ぶり?)

たまたま手近にあったので、なんとなく手にとってしまいました。内容は完全に忘れておりました。

前回は全く気付いていなかったのですが…どうも洞爺丸事件というのがかなり大きな背景にあるらしいですね。

洞爺丸事件というのは、

洞爺丸事故(とうやまるじこ)は、1954年(昭和29年)9月26日に青函航路で台風第15号により起こった、日本国有鉄道(国鉄)の青函連絡船洞爺丸が沈没した海難事故である。死者・行方不明者あわせて1155人に及ぶ、日本海難史上最大の惨事となった。 Wikipedia より。

という実際にあった事故だそうです。

虚無への供物といえばアンチミステリの日本三大奇書であるだの、それまでのミステリのガジェットが詰め込まれてるだの、ポオやドストエフスキー、ルイス・キャロルなどの引用が氾濫しているだの、フィクション的な部分ばかりが注目されているように感じますが、このように現実に大きく影響されている面?もあった、というのが個人的に驚きました。

というか、初読時は現実にあった事件だと認識していなかったような…

まあ、ファンの間では有名なんでしょうけども。

とりあえず言えるのは、ミステリを読み込むだけではこの作品を完全に理解するのは難しそうだな、ということでしょうか。

まあ、のんびりとやりましょう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年3月20日
読了日 : 2016年3月21日
本棚登録日 : 2016年3月20日

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