一度も会ったことのないママを探し続ける、ジャズピアニストの息子のアル。
いるはずなんかない。
それでも信じ続けるひたむきな子供の心が、大人の心を揺さぶる素朴で暖かい話。
アルと、彼にしか見えない2人の幽霊との会話より:
さっきも言ったように、それはお前次第だ。
…
時間や、システムや、社会の愚かな流れに、振り回されるような人生を選んだ瞬間から、お前は私たちを見ることが出来なくなる。しかし、まぁ、それも決して悪いことではないんだよ。振り回されて生きることもまた一方では真実だ。
さよう、悪いことではない。悪いと決めつけることも悪い。お前は好きな方を選べばよい。誰も強制はしないよ。
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- 感想投稿日 : 2012年4月29日
- 読了日 : 2012年4月29日
- 本棚登録日 : 2012年4月29日
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