金融界で成功を収めているものの凄まじく人間不信気味なヒーローが父親の死によって、純粋で心の優しいヒロインと出会い、惹かれあっていくストーリーです。
ヒーローが子供の頃に父親から虐待されていたエピソードが出てくるものの、彼がヒロインを信じきれない気持ちは、過去の女性関係にあるんじゃないかなと思ってしまいました。
誰ともきちんとした信頼関係(友情など)を、築けない悲しい人という意味では、やはり子供の頃の経験が、根深く傷跡として残っているのかもしれませんが…。
ヒーローのことを魅力的だなーと感じられなかったのが残念。彼に関しては、特に見せ場らしいものも無かったしなぁ…。
それにしても、ヒロインは周囲の人のために、頑張りすぎだし、生活の為とはいえ、働きすぎだろう…と、体力、精神面共に、心配になってしまいました。
ヒーローはぱっとしなかったものの、ヒロイン側には見せ場があり、人としての魅力を感じられたのが救いだったと思います。
この作者さんが書いた『ブラック・ダガー・ブラザーフッドシリーズ』が面白かったので読んでみましたが、個人的には、それほど盛り上がるシーンも無く、ちょっとイマイチに感じてしまいました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ハーレクイン小説
- 感想投稿日 : 2013年4月11日
- 読了日 : 2013年4月10日
- 本棚登録日 : 2013年4月10日
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