韓非子 (第2冊) (岩波文庫 青 210-2)

著者 :
  • 岩波書店 (1994年5月16日発売)
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本棚登録 : 324
感想 : 19
5

韓非子を読むと

アホやなぁと思うようなシーンがたくさん出てきます。


楚王などの王さえも、アホやなぁと思います。

その数々のエピソードを読んでいると

でも、そのアホなのが人間なんやなぁ

という思いに至ります。


時が経っても同じ愚行を何千年と繰り返してきているわけで。

人間はアホなんやから

そんな中でも過去の人間の生と死をもってして築いてきた教材があるわけなので

すこしでも今に活かすことができたら
それだけで素晴らしいことやと思います。

そこに「自分の経験」からだけでなく
「他人の経験」を本で学ぶ価値があるのではないかと思います。


また
古典は時代の淘汰を生き残ってきた良書であり
人間の本質をえぐるようなことを書き連ねてありますので

今の時代の価値観からして良いとか悪いとか
そんなことは全く関係なしに書かれているところが
また面白いです。

特にこの韓非子に関しては
今まで起こってきた人間の在りようを
しかも今の現代では考えられないようなことも平然と行われてきたことに
衝撃を受けるような本です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年8月28日
読了日 : 2017年8月28日
本棚登録日 : 2017年8月28日

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