「今日は、純一の誕生日。
今から、タンシチュー用の肉をはなやま屋へ買いに行ってきます。」
純二が一週間の合宿から帰ってくると、こんな置手紙を残して母は消えていた。
しかしゴミ袋の中には腐っていないタンが捨てられていた。
母は一体、どこへ何をしに出かけたのか・・・?
岸田さんの新刊は、理論社の「ミステリーYA!」シリーズの一冊でした。
講談社のミステリーランドみたいなものかな?中高生向けなのですかね。
そうとは知らずに読んでしまったので、物足りなかったです。
これまた、前作につづいて感想が書きにくいのですが・・・。
謎はとても魅力的。なのですが・・・。
・・・そんな偶然って!?
一応、青春物ということで、高校生が主人公。
視点が純二と幼馴染の静海なのですが、ふたりとも家族に悩んでいるのです。
純二は兄・純一の死をうけいれられない母のこと。静海は野良猫のような有名画家の父のこと。
その親たちの視点がないのが中高生向けなのかな。
たしかに、あの頃は親の言うことすることなんて理解不能でしたから、このくらい掘り下げていないほうがそれらしいのかも。
彼らの部活はとても楽しそうでしたね。
「マテリアルクッキング」というもので、原材料からなんでもつくるという料理クラブです。
おいしそうだったなぁ~。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ(日本)
- 感想投稿日 : 2010年10月7日
- 読了日 : 2008年2月26日
- 本棚登録日 : 2010年10月7日
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