2009年に東洋大の監督に就任し、強い東洋大を率いてきた酒井俊幸監督の著書。
柏原竜二選手、設楽啓太選手、悠太選手など、その時々でエースとなる選手に恵まれていたが、エースに頼るのではなく、エースをいかすチーム作りをしてこられたのだと知りました。
「その1秒をけずりだせ」のスローガンにあるように、チーム全体としてそれぞれの力を伸ばしていくのが感じられます。
また、多くの選手から、それぞれの区間に適した選手を配置するのに策を練るのが興味深かったです。また16人の選手登録からは外れても、走る選手のサポートに貢献した選手も多くいるのだなあ、そのような人あってのチームなんだなあと感じました。
酒井監督自身が東洋大の4年時に、キャプテンでありながら箱根駅伝には出られなかった挫折が、その後監督となってからの選手の気持ちを理解することに役立っているようです。
また、酒井監督自身の人柄が今の東洋大のカラーに影響を与えているように感じます。東洋大の鉄紺のユニフォームのように、地味で実直なのだと感じました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
自伝
- 感想投稿日 : 2015年12月24日
- 読了日 : 2015年12月24日
- 本棚登録日 : 2015年12月24日
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