人工知能の核心 (NHK出版新書 511)

  • 352人登録
  • 3.92評価
    • (25)
    • (39)
    • (29)
    • (2)
    • (0)
  • 33レビュー
制作 : NHKスペシャル取材班  羽生善治 
machidyoさん 頁履歴有   読み終わった 

羽生さんと人工知能、なんの関係があるんだろうと思った。
将棋ソフトだった。
昔、父親が夜中に勝つまで必死にやっていたのを思い出した。

洞察の深さは将棋だけでなく、人工知能への知識にも転用されている。
技術者よりも意味合いを正確に掴み、芯を捉えているように感じる。
それでいて一般的な言葉で話してもらえたり、
また棋士としての経験や意見を交えて話してもらえることで、
人工知能というものがどういうものなのかを感覚的に掴みやすいようになっていると感じた。

さすがは羽生さんで、さすがはNHKなのかもしれない。

(以下抜粋)
○さて、そのアルファ碁はどのようにしてあれほどまでにつよくなったのでしょうか。
 ハサビスさんに尋ねたところ、その直接的な要因の一つは、
 アルファ碁同士でとてつもない数の対局をこなしたからだということでした。(P.19)
○将棋ソフトに面白い事例があります。
 それは、ソフトの探索部分に、
 「Stockfish」というチェスの公開プログラムを使っているものが多い、という事実です。
 (P.33)
○彼の印象は、「努力に裏打ちされた自信家」だ。
 なにしろ毎晩夜中の十二時から朝四時までを、
 世界中の論文を読む時間にあてているという。(P.53)
○棋士が次に指す手を選ぶ行為は、
 ほとんど「美意識」を磨く行為とイコールであるとさえ考えています。
 筋の良い手に美しさを感じられるかどうかは、
 将棋の才能を見抜く重要なポイントなのです。(P.75-76)
○「音楽というのは数学的な処理がしやすい分野であり、
 そこがバッハ風、モーツァルト風などの作曲ソフトを作りやすい理由ではないか」(P.139)
○しかし、私は、「美意識」には、「時間が」大きくかかわっているように思うのです。
 (P.142)
○実は、自然界では、むしろ生物の個体それぞれが遺伝的に多様性を持つことが、
 進化のカギとなっています。
 とするならば、全員が同じ選択をすることは、
 むしろ全体から見ると、多様性が失われていて、
 かえって進化が止まってしまう気もするのです。(P.206)
○形成判断のような勝負の感を鍛えるためにと、
 目先を変えてラクビーやテニスなどスポーツの試合を観戦したりもしています。(P.209)
○羽生さんの負けが続くと、
 「いよいよ衰えたか」「世代交代か」という文字があちこちで踊るが、
 私は少し違った見方をしていた。
 失敗してでもつかみたい何かがあるのではないかーー。(P.227)

レビュー投稿日
2017年11月26日
読了日
2017年11月26日
本棚登録日
2017年11月26日
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『人工知能の核心 (NHK出版新書 511...』のレビューをもっとみる

『人工知能の核心 (NHK出版新書 511)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする