ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2008年8月28日発売)
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図書館で。
自分は千葉県民でランドが開園時から千葉に住んでおりますがディズニーランドに行ったのって片手で足りるぐらいの回数という人間です。シーにいたっては一度だけ。そんな人間が読むと何をそんなに熱くなってるんだ、この主人公は?という感想しか持たなかったというか。うん、これはディズニーファンが読むべき作品なのかなぁ。

最初から勘違い系主人公で結構疲れます…。オーディションの際には着ぐるみが、なんて言いきっちゃう主人公が何でランドの魔法をキラキラに信じているのかはよくわからない。そして初日に関してはどう考えても連絡不足だし、きちんとしたオリエンテーションを行わなかった雇用側のミスですね。マニュアル管理がきっちりしている会社と主人公ですら把握してるのに何でそこで働くことになったのにそのマニュアルを教わってないことに違和感を感じないのか。
そりゃあ何も知らない新人一人でどこに行って何をするか把握しとけ、は無理がありすぎる。そして何故この主人公は実績も経験もないのに何年もその仕事に従事してきた人を越えて自分が重要な仕事に就けると思っているのか。初めてのアルバイトならわからなくはないけどずっとフリーターで色々な職場体験してきただろうに。今までもそんな勘違いをしてきたから長続きしなかったのだろうか。

そして唐突に語られるミッキーマウス紛失事件。内部でもめてるよりもちゃんと探せ、というか…正社員初心者のカレがPCで一発探索出来たならもっと早く判明出来なかったのか?なんか中途半端な事件と安易な解決とさらに取って付けたような水害とか…読んでいてご都合主義にもほどがあるだろ、とか思いました。そしてイイ話風に片づけてるけどアトラクションに立ち入るって結構の被害だと思うけどな。大体きちんとした調査もしないのも疑問が残るけどそんな彼女をきちんとした監督もつけずに放置していたビソウブもおかしくないか?疑わしいなら自宅謹慎ぐらいにしておけば良かったのに。

それにしても…主人公はいつのまにそんなランド愛にあふれる人になったのやら。まあ、私には理解できないなあと思いながら読み終えました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2016年6月30日
読了日 : 2016年6月30日
本棚登録日 : 2016年6月30日

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