特殊能力や一度滅亡した先祖の知識の発掘など興味をそそる要素を配しながらも人生を旅に委ねた主人公の奇想天外なストーリーが面白い。ゆく先々で安住出来そうな環境を得ながらもそれを捨て挑む信念に、ことなかれ主義に傾く自分の姿勢を考えさせられる。原始的な文化が高等な学問を得たときの危うさは現代における危機を模しているであろう。
後一章はありそうなところでラスト。主人公とデーデがもう少し若い頃に再開出来たのであれば広がりをみせたろうに。
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- 感想投稿日 : 2017年8月13日
- 読了日 : 2017年8月13日
- 本棚登録日 : 2017年8月13日
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