シャンタラム(下) (新潮文庫)

  • 新潮社 (2011年10月28日発売)
4.15
  • (82)
  • (61)
  • (33)
  • (6)
  • (3)
本棚登録 : 726
感想 : 69
3



シャンタラム

自伝的小説として読むと、自分より生命力の強い人間(マダムチョウ、カーラ、カーデル、サプナ)に自分の運命が 導かれる中で 自分の意志を見つけた物語となり


インドを捉えた時代小説として読むと、非合法な人物や社会が 力となり時代を動かしていることに対して、間違った行為であるが、正しい理由を見出しているように読める


赦しと平和の象徴であるスラム と 暴力と死の象徴であるマフィアを舞台とした物語が行ったり来たりする面白さ


善悪によらない人間の描き方に好感が持てる
*人間は 正しい理由から 間違ったことをしなければならないことがある
*人間が人間であるのは、赦すことができるからである
*人間は 愛する人々によって〜自分自身を定義する
*人間の意志には 運命を変える力がある





読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年7月25日
読了日 : 2020年7月25日
本棚登録日 : 2020年7月21日

みんなの感想をみる

ツイートする