とても読みやすく、面白かった。お勧めのペーパーバック

2012年7月20日

読書状況 読み終わった [2012年7月20日]

2012/4/25読了

2012/3/24 読了

300年前の名作が角田さんによって、イキイキと蘇りました。
文楽で観たときは、人形の美しさ、せつなさを感じただけでしたが、
角田さんが、お初の心情を細やかに綴っていったため、お初に感情移入し、自分ではありえない「心中」も自然に映りました。
自由がなかっただけに、「恋」の盛り上がりも半端ではなく、読んでいても自分が悲恋をしているような気持ちになりました。

2012/3/19 読了

優しいお話。
文章も美しくて、キラキラ光っていました。

登場人物が救いようが無い人ばかりで読んでいてつらくなりました。それでも奥田さんの本だから、間違いなく上手く、面白いので厚い本を一気読みしてしまいました。最後まで暗く、読んだあとも気持ちが晴れませんでした。

落語が好きなので、円朝の名はしょっちゅう聞くし、円朝の
作品をいつも楽しませてもらっています。円朝の人となりがわかったし、彼を知らなくても楽しめる本だと思います。

芥川賞の作品以来、久しぶりに綿矢さんの作品に遭いました。うーん。彼女は芥川賞を取らないかった方がよかったのではないか・・・。軽く読めてつまらなくはなかったけれど、登場人物も軽い。綿矢さんと同年代の人にはいいかも。

三篇から成りますが、どれもとても好きでした。
イトヤマさんのの新刊は逃さないようにしなくちゃ。

主人公の年齢へのこだわりには少し引きましたが、
確かに「エイジハラスメント」ってありますよね。
でもだれでも平等に年は取りますし・・・・
若いだけで、いい気になってる人は後でひどい目に遭うのは目に見えてる
・・・ね、本読みましょ!

旅行好きには魅力的な本でした。
こんなにいっぱい旅ができたらいいですね。
それも、著者が仕事も遊びも「デキる」人だからだと思いました。
参考にして、私も週末旅行したいっ。

久しぶりに読んだ佐藤愛子さんのエッセイに気持ちが明るくなりました。
まだまだお元気でうれしかったです。

昭和の時代の美女の代名詞「浅丘ルリ子」を通して、その時代と芸能界に生きた人々を書いています。
同じ著者の「アッコちゃんの時代」と同じ手法であり同じ感想を持ちました。
時代を書くことに精一杯で主人公が掘り下げられていないのではないか。
結局、週刊誌の連載記事のような安っぽい小説になったような気がします。

今回は「マジックアワー」を撮っている時に書かれたエッセイです。
読む前に嫌というほど映画宣伝のためテレビに出ていました。
本を読むと、テレビでの三谷さんのプラスアルファな部分がわかって、ますます三谷さんフリークになります。

いろいろな女性作家による短編集。
特に好きな作品はなくて残念でした。

齋藤茂吉の妻である齋藤輝子について、その孫であり作家北杜夫の一人娘である由香さんが書いています。
輝子さんの猛女ぶりは息子の茂太さんのエッセイなどで読んでいましたが、孫である由香さんが愛情を持って書いていて、輝子さんの可愛らしい面がよく出ていました。
相当なお嬢様でKYな面もあるけれど、とても魅力的な人だったことがわかりました。

今まで新聞などに載ったエッセイをまとめたもの。
角田さんのファンなので、もう読んだものもいくつかあったりして目新し感はなかったものの、角田さんの書いたものを読むだけで幸せ。

宇野千代の交友関係、大事にしていたもの、着物、原稿などが、綺麗な写真とともにわかります。
宇野さんの養女で秘書だったかたの話からも宇野さんの人柄がわかります。

落ちこんでいた時読みました。
元気が出ました。

大好きな佐野洋子さんの日記形式のエッセイ。
最後に癌で限られた命であることを知りショックでした。
余命を告げられても淡々と受け入れ、人生を過大評価しないところが佐野さんらしくて、尊敬しました。
もう佐野さんの新しいエッセイが読めないかもと思うと悲しい。

落語を演じることにはまったOLの物語。
落語の演目や落語家の説明もあり、ますます落語に興味が持てました。


全く主人公に共感できなかった。
最後まで読むのが苦痛でした。

ドラマを数回ですが観た後だったので、テレビでの俳優さんをイメージしながら読んでしまいました。
軽くて本ではつまらないかも、と思いましたがそんなことはなく、とても楽しめました。

だいぶ前に書かれた本です。
相変わらずの大橋さんの真面目さが自分とよく似ていて共感しながら読みました。

パンクロックのボーカリストJOYをめぐる5人の女たちの物語。現代日本文学最前線の作家5人が、ひとつの物語を共作したJOINT小説。
連作短編になっていますが、それぞれ作家が違うし、主人公もすべて異なっていてそれが深みを出しています。
面白い企画です。

ツイートする