昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)

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  • 中央公論新社 (2010年6月25日発売)
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太平洋戦争が始まる昭和16年の夏、次の世代を担うエリートたちが集められ、想定内閣を組閣し日本の今後をシミュレートささられる。
戦争に反対する昭和天皇。天皇に忠誠を尽くす東条英機は開戦を避けようと尽力すぎるが、自分が陸軍大臣時に決めた路線を覆せずに開戦に踏み切る。
誰も望まなかった戦争が太平洋戦争だとわかる。陸軍が血を流して勝ち取った中国戦線を縮小出来ないという主張が足を引っ張り、ドイツとの共闘を決めた松岡外相の読み違いが方向付け、誰もが止められなかった。
敗戦後、国民は指導部や軍部による戦争と位置付けたが、本当にそうだったのだろうか?
歴史に学ぶことを本当にしているのだろうか。
戦争を避けるためには、憲法の再確認するためにも、国民投票を行うことが必要だと感じたのでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ドキュメンタリー
感想投稿日 : 2015年8月1日
読了日 : 2015年8月1日
本棚登録日 : 2015年8月1日

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