25人のお雇い外国人とその弟子達をまとめた歴史資料。「別冊歴史読本」の連載の書籍版。
梅渓昇の「お雇い外国人」も貴重な資料だが、こちらの方が取り上げてるお雇い外国人が豊富。全てのお雇い外国人に写真などの顔が分かる資料もついているのも嬉しい。
多くのお雇い外国人とその弟子達からいかに明治という時代に重要な位置を占めていたかが分かる。驚くのが、お雇い外国人の多くが西洋文明の伝達者でありながら、西洋に染まりすぎず日本独自の文化を大事にするよう訴えている点だ。彼らの技術だけでなくその魂にもっと耳を傾けていたら、日本はもっと違う大正、昭和を迎えたのではないかと思う。
巻末の資料にはお雇い外国人達のお墓がどこにあるかまで記載されている。お墓参りをしたい人は必見。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2013年5月5日
- 読了日 : 2013年5月4日
- 本棚登録日 : 2013年4月19日
みんなの感想をみる