鋼鉄のシャッタ-: 北アイルランド紛争とエンカウンタ-・グル-プ

  • コスモス・ライブラリー (2003年12月1日発売)
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 ロジャーズの基でパーソンセンタードを学んだ筆者は、アイルランド紛争で対立関係にある市民を集め、師ロジャーズをファシリテーターにエンカウンターを行い、それを映画として上映する。その書籍版。
 書籍版では如何に参加者を集めたか、その後の参加者達がどうしているかも書かれている。
 
 晩年のロジャーズはエンカウンターを活動の中心にしていた。麻薬に関わる人たちや戦争で苦しむ人たちのエンカウンターをし、社会問題に対してパーソンセンタードを切り口として改善を図っていた。
 その決定版とも言えるのが、この「鋼鉄のシャッター」だ。ただ語り合うだけのエンカウンターで本当に世界を変えることなどできるのだろうか。少なくともロジャーズはそれができると信じた。

 カウンセリングの極致、究極のカウンセリングというものがあるのだとしたら、私はその一つにこの「鋼鉄のシャッター」を挙げたい。それがロジャーズ本人ではなく、その教え子の発案であるところが、また極めてロジャーズ的ですばらしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: カウンセリング
感想投稿日 : 2011年8月9日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年8月9日

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