仕事に効く 教養としての「世界史」

著者 :
  • 祥伝社 (2014年2月22日発売)
3.74
  • (128)
  • (242)
  • (183)
  • (35)
  • (11)
本棚登録 : 3038
感想 : 238
4

<一番この本の伝えたいこと>
●国も人もピークがあり寿命があり、せいぜい20、30年。
 - 日本は失われた20年と言っているが、むしろ世界的に珍しい
  状況にいたのでそこを基準に考えても意味がない。
 -人も好きな仕事をやって順調に出世するなんてありえないことで、
  巡り合わせで自分の意欲や能力に関係なく
  トラブルに振り回されて当然。
<その他、ノート>
●歴史は世界の中で関連性をもって動いている。
 一国の歴史だけを見ても意味がない。
●世界的の中の日本という視点が必要。
 国内の情報にとらわれない様に週に一度は
 英字紙を読むなどの対応が必要。
●歴史は勝者が書き残す。現在の世界史は西洋優位の歴史観が強い。
  - 歴史的に見ると中国、インドの方が豊か
  (中国は台頭、というよりアヘン戦争で
   落ちた国力が戻りつつある、というべき)
 - 勝者が自分の正当性を示そうとするので
  だいたい、前の時代の王を悪者にする場合が多い
 - 欧州が台頭したのは、産業革命以降。
  それまでは軍事力が強い騎馬民族の脅威におびえていた。
●歴史がないアメリカは、人権、憲法、大統領に頼らざるを得ない。
<コメント>
本のボリュームが多いが、結局一番伝えたいこと
の論理の下支えなので、さっくり読んでしまって問題ない。
また良い本だが、一度読めば十分です。
ただ歴史をちょっと調べたいな、と思った時に
自宅に保管しておくのは良いかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年9月22日
読了日 : 2016年9月22日
本棚登録日 : 2016年9月22日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする