柏木から総角まで。二部と三部が入れ替わり、ダイナミックな巻でした。夕霧と雲居雁の夫婦喧嘩がかわいい。しかしここでも原文でも「一条の宮」と呼ばれている落葉宮様、何故「一条の宮」が定着しなかったんでしょうね。一条の宮というと御息所(落葉宮の母)と紛らわしいからでしょうか。御法では紫の上が死んでしまいやはりショックでした…。匂宮三帖も味わいあっていいです。紅梅好きです。竹河はほかの作家の訳でも苦手でしたけどやっぱりちょっと苦手かなあ…玉鬘にそんなに思い入れがないというか。
待ってましたの宇治十帖、宇治の深さと侘しさ寂しさ、趣のある雰囲気などはさすが美しい訳ですね。薫は頼まれてもいない世話を焼いてそれを盾に大君に迫ってる感じが陰湿ですね。彼…いいやつとは思えないんですが。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2012年に読んだ本
- 感想投稿日 : 2012年9月22日
- 読了日 : 2012年10月2日
- 本棚登録日 : 2012年6月23日
みんなの感想をみる