舞台はシアトル。
主人公は、大手チェーン店がしのぎを削っているシアトル(スターバックスの誕生の地)で、いつも、例え雨の日でも、店を移転しても、行列ができる、最高のコーヒーショップのオーナーが、開業してから20年、初めて経験した<不安>をコンサルタントの助言を基に、もう一度自分自身を、事業を始めたときの情熱を取り戻して、店を立て直していくストーリとなっています。
読み物としては、スティーブ・キングのほうがはるかに面白く、マーケティングの参考書としてはフィリップ・コトラーより平易な内容ですが、読後感がすごく爽やで、とても不思議な納得感がありました。
それは、ビーンズ!が<成功の法則>をとてもシンプルな言葉で表現しているからです。
(1)情熱:すべての出発点
(2)人:働いている人を見れば、その店が分かる。
(3)商売を超えた温もり:誰もが、常連になりたいと思っている。
(4)商品:まずいコーヒーにお金を出す人はいない。
※ 明確な目標:どこへ行きたいのか分からなければ、目的地に着いても気付かない。
つまり、初心を忘れずに、チームの一員として、おもてなしの心で、最高のサービスをお客様に提供することで、なりたい自分になる。(なれる!?)
そのためには、常々、「何故、自分はここに居るのか? 自分に何が出来るのか? 自分は何をしたいのか?」を考え続けていないと、自分自身の目標を見失ってしまうことを再確認できました。
ビーンズ!に出てきた4つのPは、僕も常に意識しています。
通常、マーケティングの4つのPと言えば、
1.Product(商品)
2.Price(価格)
3.Promotion(宣伝)
4.Place(場所)
でしたが、やはり大量消費時代を終えた今の時代は、
1.passion(情熱)
2.people(人)
3.personal(商売を超えた温もり)
4.product (商品)
ですよね。
中でも絶対に忘れてはいけないのが、すべては「情熱」から始まるということです。
そして、その情熱を持った「人」が、事務的な作業以外に、商売を超えたぬくもりを与えるからこそ、全てが上手く回っていく。そして、もちろん商品は重要ということですね。
とにかくPassion!
それが他人を巻き込む・他人と夢を共有する秘訣です。
そこからガンガン始めましょう!
- 感想投稿日 : 2011年4月7日
- 読了日 : 2011年4月7日
- 本棚登録日 : 2011年4月7日
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