ビーンズ!

  • ランダムハウス講談社 (2004年3月2日発売)
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感想 : 13
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舞台はシアトル。
主人公は、大手チェーン店がしのぎを削っているシアトル(スターバックスの誕生の地)で、いつも、例え雨の日でも、店を移転しても、行列ができる、最高のコーヒーショップのオーナーが、開業してから20年、初めて経験した<不安>をコンサルタントの助言を基に、もう一度自分自身を、事業を始めたときの情熱を取り戻して、店を立て直していくストーリとなっています。

読み物としては、スティーブ・キングのほうがはるかに面白く、マーケティングの参考書としてはフィリップ・コトラーより平易な内容ですが、読後感がすごく爽やで、とても不思議な納得感がありました。

それは、ビーンズ!が<成功の法則>をとてもシンプルな言葉で表現しているからです。

(1)情熱:すべての出発点
(2)人:働いている人を見れば、その店が分かる。
(3)商売を超えた温もり:誰もが、常連になりたいと思っている。
(4)商品:まずいコーヒーにお金を出す人はいない。

 ※ 明確な目標:どこへ行きたいのか分からなければ、目的地に着いても気付かない。

つまり、初心を忘れずに、チームの一員として、おもてなしの心で、最高のサービスをお客様に提供することで、なりたい自分になる。(なれる!?)

そのためには、常々、「何故、自分はここに居るのか? 自分に何が出来るのか? 自分は何をしたいのか?」を考え続けていないと、自分自身の目標を見失ってしまうことを再確認できました。

ビーンズ!に出てきた4つのPは、僕も常に意識しています。

通常、マーケティングの4つのPと言えば、
1.Product(商品)
2.Price(価格)
3.Promotion(宣伝)
4.Place(場所)

でしたが、やはり大量消費時代を終えた今の時代は、

1.passion(情熱)
2.people(人)
3.personal(商売を超えた温もり)
4.product (商品)

ですよね。

中でも絶対に忘れてはいけないのが、すべては「情熱」から始まるということです。

そして、その情熱を持った「人」が、事務的な作業以外に、商売を超えたぬくもりを与えるからこそ、全てが上手く回っていく。そして、もちろん商品は重要ということですね。

とにかくPassion!

それが他人を巻き込む・他人と夢を共有する秘訣です。

そこからガンガン始めましょう!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2011年4月7日
読了日 : 2011年4月7日
本棚登録日 : 2011年4月7日

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