綺麗なタイトル。大正という時代の波に翻弄される、若くて切ない恋の話。
面白かったし切なさも感じたけど、そこまで自分にはハマらなかったなぁ。最近そんな読後感が続いてて、それが切ない(泣) ゆき林檎さんの作風で再会モノの美しい恋愛として描かれているけど、そこで傷付けている人たち(主に女性)が存在する話としては、綺麗過ぎるかなぁ。
もっとドロドロして欲しい(笑) そんなドロドロの泥沼の中でもお互いの手をしっかり掴めると、鬱陶しいくらいの強さを見せ付けて欲しかった。「女なら~」の告白に、もっと熱さを加えた平素とのギャップみたいな独占欲を滲ませて欲しかった。
でも1冊まるまる表題作で読み応えあるし、募った想いが堰を切ったようなセックスは熱っぽくて情緒的だった。色気を雰囲気で表す作家さんのイメージだったのでちょっと意外(笑) 後日談も話に奥深さを加えていて良かった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
BL漫画
- 感想投稿日 : 2014年6月22日
- 読了日 : 2014年6月22日
- 本棚登録日 : 2014年6月7日
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