大局観 自分と闘って負けない心 (角川oneテーマ21)

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著者 : 羽生善治
yshrsgtさん その他   読み終わった 

著者は言わずと知れた現役最強の棋士羽生善治氏。
氏が自身の経験、将棋界の名人たちの生き方や格言を通して、自身の強さの秘訣と考える「大局観」について述べられたものである。

将棋盤上の膨大なパターンを読み切り、勝ちを収める棋士の頭の中身が知りたいという安易な理由で手に取った1冊。
棋士というと、対局の中で何十手先の手を“読み”、ロジカルに考え、判断を積み上げ、結果の可能性を探る勝負をすると思われているが、大切なのは「大局を観る力」と氏は考えている。
それも年齢を重ねるに連れ確実に思考の体力は落ちていく。
その中で、いかに体力があり「読む力」の全盛期を迎える若手棋士と勝負するにはどこを「読む」べきか=勝負の要所をいかに掴むべきかが重要だと言う。
それは全体を見て、山のように存在する知識・情報・データのどれを捨て、可能性の選択肢をどれに絞るかということだ。
この点に今の仕事との共通点を感じている。

今仕事を通じて思うのは、果てしないエントロピーの増大とどう闘っていくのかという点。
複数の業務が同時進行し、限られた時間の中で最適解を生み出すには何を考えるか=何を考えなくていいと判断できるかが非常に重要になる。
「知っておいても良いこと」は世の中に無数にあるが、無作為に考える可能性を増やすことで、選択肢の多さに悩むケースも多い。
完全性以上にスピードや適宜性を求められるビジネスの世界を生きるため、戦略は提案するだけでなく、自らの仕事の進め方や生き方も「戦略的」でありたいと思う。

レビュー投稿日
2013年2月20日
読了日
2012年1月28日
本棚登録日
2012年1月22日
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