何度か読み返している漫画。
漫画を読んでいるというよりは、読書している感じ。
社会構造についてよく考えさせられる。
武士から農民、エタ・非人、さらには下人に至るまで、江戸の厳格な身分制社会の様子がありありと描かれている。
「支配するは分裂させること」と幕府側の人間が語るように、農村で身分を越えた協力的な姿勢が生まれようものなら、根回しや裏工作によりお互いを分裂させる。結託して不満の矛先が自ら(幕府)に向かないようにするために。この「いがみ合いの仕組み」を作ることで、幕府の体制がさらに強化される。江戸にかぎらず、人間社会の本質的な一面をついているようにも思う。
第2部や外伝も含め、今後何回も何回も読み返すと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2009年10月15日
- 読了日 : 2009年10月15日
- 本棚登録日 : 2009年10月15日
みんなの感想をみる