絶滅しそうになったと思えば、保護され政治利用されるトキを人間のエゴから解放すべく、保護施設に乗り込むことを企む主人公。しかし、途中で、トキ救済の目的が、国家へ向けられた憎悪へと変わり、木本桜に対する愛情の反発と共に、トキを抹殺してしまおうとする。結局は「人間の書いたシナリオ」を全部ぶち壊すことで、これまでの人生の大逆転をもくろんでいたが見事に大失敗する。純文学。最高の喜劇。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年1月24日
- 読了日 : 2013年1月24日
- 本棚登録日 : 2013年1月24日
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