ギャグ漫画のあの空間で夏休みを永遠に過ごすものだと思っていたので、突然夏の終わりが示唆され始めたときはドキリとしました。ああ、この時間も終わってしまうんだなと。
ほたるさんのいなくなった話には、とてつもない喪失感を感じてしまいました。次の話でふらっと帰ってくる、なんてことはないんだろうなあ。ほたるさんの回想にあった、駄菓子屋さんがなくなってしまっているシーンに通じるものを感じました。当たり前のようにあって、いつまでもそれがそこにあると信じていたものが突然なくなってしまうって、とても辛いです……。自分にとってそれは日常の地続きだから、特別区切りもなくやってきてしまう。ほたるさんを待ち続けるココノツ君にそんなことを思ってしまい、悲しくなりました。
それでも、「待つ」と言ったほたるさんを待っています。
読書状況:読み終わった
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グルメ
- 感想投稿日 : 2016年10月22日
- 読了日 : 2016年10月22日
- 本棚登録日 : 2016年10月19日
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