著者のアトキンソン氏を知ったのは、何かの番組だったような気がするがはっきり覚えていない。ただ、内容に惹かれて読み進んだ。
私は経済学には明るくないので、本質的な評価はできないが面白い視点があることはよくわかった。中でも、経営者が実は一番残念であるという指摘は、的を射ている。かく言う私の職場も、経営者は少なくとも人間的に優れているであろうことはよくわかるが、職場を発展させてゆくという観点からは非常に残念な人であると思っている。上に立つものは批判をされるのが当然と思っているので、あえて批判をするが、どうしようもない状況に見えてしまう。
本の中では数字がきちんと頭に入っていないという指摘であるが、やや表現が誤解を生む気がする。数字は頭にあるが、計算上の数字としか見えていないと思われる節がある。たとえば、数字上、残業時間が少なくなれば経費の削減につながるでしょう。しかし、必要な仕事をしなければ売り上げにはつながらない。また、どこに向かって何をしようとしているのかビジョンを全く示さない経営者が多すぎる。
日本はあまりにも平和で豊かになりすぎました。決して悪いことではないですが、これでは発展しませんし若い力が伸びません。今や民間企業がより官僚化しているが、それに気づかないほど洗脳されているのでしょう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ビジネス本
- 感想投稿日 : 2017年5月23日
- 読了日 : 2017年5月23日
- 本棚登録日 : 2017年5月23日
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