人形式モナリザ Shape of Things Human (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2002年11月15日発売)
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本棚登録 : 4429
感想 : 352

Vシリーズ第二弾。
小鳥遊練無がバイトに向かった長野のリゾート地に阿漕荘の面々と瀬在丸紅子が便乗。
当然のことながら事件が起こり、そこに偶然紅子の前夫とその不倫相手で子どもまで作った女が来ているとなれば穏やかではない。
見学に行った先で起こった人形博物館での殺人事件の前には、数年前の未解決事件があり、乙女文楽を受け継ぐ一族にまつわる絡みが披露される。
盗まれた絵と受け継ぐべき千体あまりの人形だったり、いまだ特定できない最後の人形だったりと犯人自体はすぐにわかるように書かれている。ただ、それだけではないのが森さんの作品。
そう言えば、紅子も元夫もあまり息子を気にしている描写はない。おまけに紅子は元夫のためなら息子も殺すとか言う物騒なことを不倫相手に言ってのけた。息子も頭は良さそうだけど(むしろ良いからこそ?)ものすごく変人になりそうで心配。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2017/03
感想投稿日 : 2017年4月2日
読了日 : 2017年3月31日
本棚登録日 : 2017年3月25日

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