おまけのこ しゃばけシリーズ 4

著者 :
  • 新潮社 (2005年8月19日発売)
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本棚登録 : 1896
感想 : 265

『こわい』では、孤独で、でも少々独りよがり、誰かを信じることのできない弧者異が物悲しく感じました。普通の生活の中でも、こんな人、いるよね、と思いながら。
『畳紙』は、厚塗りになったお雛の話。夢だと思いつつ(実際には違うけれども)、屏風のぞきに夜な夜な相談をもちかける。
自分の心を隠すがごとく、日に日に厚塗りになっていったその心の変化も、今に通ずるものがあります。
若だんなは相変わらず外出しては寝込み、まだまだ男女の機敏なんてわからないお子さま具合。
でも、自分ちの鳴家の区別もつくところ、変わってほしくないなぁと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2013
感想投稿日 : 2013年5月31日
読了日 : 2013年5月29日
本棚登録日 : 2013年5月19日

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