東雲(しののめ)の途(みち)

  • 光文社 (2012年2月18日発売)
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本棚登録 : 461
感想 : 80

弥勒シリーズ四冊目。
底知れぬ過去を秘めていた小間物問屋遠野屋清之介、相変わらずドSっぽい同心の木暮信次郎、人の好い老練な岡っ引の伊佐治。
水死体はご禁制の瑠璃を体内に隠し持っていて、更にその遺体の出所が清之介の故郷だと知れたところから物語は始まります。
清之介が清之介となる前の過去は重く、ここで思い切って清算しなければならない状況に。ようやく全てを告白した清之介の過去に常に面白さを求める信次郎は笑い、人のいい伊佐治はその過去の重さに酔いつぶれるほど。
清之介、伊佐治と二人で清之介の故郷へ旅をして瑠璃の謎に立ち向かったのですが、ここで江戸を離れることのできない信次郎の登場が減り、物足りないことに気が付いたのでした。やはり三人そろってのバランスかなと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2017/05
感想投稿日 : 2017年5月21日
読了日 : 2017年5月2日
本棚登録日 : 2017年4月18日

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