江戸を舞台に縫箔屋丸仙の娘が主人公。
町では若い娘が切り殺される事件が相次ぎ、町の道場に通うようになった娘・おちえ。剣術はいつの間にか上達して同じ道場の中でもなかなかの腕前。
縫箔屋に通ってくる侍がいる。その侍の目的は、丸仙に弟子入りしたいという。
いつも断られて帰っていく侍・一居を気にするうちに、剣術がかなりの腕前であることを知り、ぜひ手合わせしたいと願うおちえ。
一方縫箔屋の職人の娘も斬殺され、事件は道場師範代が切腹して解決と見られたが、おちえと道場仲間は信じることができずに真犯人を捜すことになります。弟子入りを許された一居とともに犯人を追ううちにおちえのこれからもいろいろ考えさせられることに。
事件をきっかけに自分の先のことも考え始めたおちえ。そこにやってきた一居の修業も相まって、もう少しじっくりと思うところで終わってしまうのがやや物足りない感じです。未来を考え始めたおちえの中途半端さからすると、続きが出るのかもしれませんね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2017/03
- 感想投稿日 : 2017年4月2日
- 読了日 : 2017年3月1日
- 本棚登録日 : 2017年2月28日
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