推古天皇: 斑鳩に桃李咲く

著者 :
  • ケイエスエス (1999年5月1日発売)
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本棚登録 : 21
感想 : 7
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一般的なイメージとしては、聖徳太子は偉業をなし、馬子を筆頭に蘇我氏は悪役といったところだろうか? しかし2人の間でバランスを取りながら政治をおこなった推古天皇の目を通すと、どちらも長所短所をもっていてなかなか面白い。特に本作の太子は為政者としての能力が欠けていて、また推古天皇も決して傀儡の女大王ではない。3人が同時代に存在したからこそ、推古天皇の在位は長く続いたのだろうと思うと、味わい深いものがある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国内:古典題材・歴史時代物
感想投稿日 : 2010年6月1日
読了日 : 2010年4月29日
本棚登録日 : 2010年4月29日

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