王子様の抱き枕 不吉を誘うマドレーヌ (角川ビーンズ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2013年12月28日発売)
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本棚登録 : 136
感想 : 18
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作家買いです。首の姫シリーズが好きなのでこちらも面白いかな、と内容もよく確認せずに買いました(笑)ちなみにこれはこれで有りな話でした。

お菓子作りが趣味の女子高生・茉莉が授業中のうたた寝から目覚めるとそこは異世界風の部屋の豪華なベットの上。しかも、隣にはどう見ても王子様にしか見えない青年が寝ていた。驚き絶叫を上げると途端に部屋に鎧姿の厳つい男たちや魔術師が突入してきて不審者扱いされてしまう。言葉もまったく通じず、あわや牢屋に拘束!?という所で茉莉に救いの手が。不眠症の王子様は何故か茉莉が側にいると眠れる可能性があることに気づき、彼女を抱き枕に任命する。元の世界に戻るため、茉莉は王子様の抱き枕をしつつ、異世界に来るきっかけになったかもしれないマドレーヌを作ろうと奔走する。

睦月さんの話なので基本読みやすかったです。
王子様の抱き枕ってすごいタイトルですけど(笑)内容はお菓子作りと異世界へ戻るために主人公が奔走する話でした。1巻だから、ということもあるのでしょうがまだまだ謎だらけです。茉莉が異世界に来た理由も、どうやって来たのかも、不眠症の王子様がなぜ茉莉と一緒にいると眠れるのかも・・・。他にも諸々の伏線が貼ってるので続きが気になります。
でも、個人的には1巻で完結するもんだと思ってました(笑)中盤になってあれ?と思い、終盤になってこれって終わらないよねと気づきましたww

突然、異世界にいて言葉も通じない、食生活も生活習慣もまったく違う中で必死に頑張ろうとする茉莉に好感が持てます。何より登場するお菓子が美味しそうで読んでるとお腹が空きそうになりました。不眠症の王子様レーガン、ドSで王子様至上主義のコンさん、見た目はお人形なのに中身は不穏な隠密メイド・トイ。魅力的なキャラクターがいっぱい登場します。火婦人ブリジットも料理人ホイットもいい味出してます。ラストあたりで登場したニュクスも色々と怪しいですし、続きがどうなるのか読めない辺りが気になり発売が楽しみです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビーンズ文庫
感想投稿日 : 2014年1月14日
読了日 : 2014年1月13日
本棚登録日 : 2013年12月4日

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