屍鬼読了。文庫版で5冊と長編だが、一気に読んでしまった。面白いと言うより、なんとなく勢いで読まなければならない気がしたので。
最終巻は人間の集団心理の恐ろしさや醜悪さが目立つ反面、屍鬼の苦しみも描かれており、善悪で割りきれるものではなかった。殺人を罪とすると言う意味でも人間の範疇から逃れられないゆえの苦しみがあるのは理解できるが、人間と屍鬼の関係は善悪の問題ではなく、生存競争の問題であり、静信の考え方はピントがずれているように思えてならない。最後まで共感はできなかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ホラー
- 感想投稿日 : 2017年7月6日
- 読了日 : 2017年7月6日
- 本棚登録日 : 2017年7月6日
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