午前零時の玄米パン (角川文庫 む 5-15)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 297
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041717165

感想・レビュー・書評

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  • 『別人「群ようこ」____』をまた少し違った角度から
    より詳しく見えた部分や、違う側面も垣間見えて面白かった。

    別人に続いてこの本も、前半部分が毒舌すぎてちょっときついなぁ…と
    思ったりするけど、後半はテンポもどんどん上がって
    口調も少しマイルドでぐんと読みやすくなった[*Ü*]

    ほんのりとした恋の話や、劇団での子役時代の話、
    そして下ネタ[笑]幼少期の自分ではまだ見えなかった
    昭和の風景や文化を文章を通して体験したり想像したり
    できるところも楽しい。

    エッセイはリアルタイムに読んでもらえるのが
    もちろん旬な話題として題材が生きてくるものも多いと思うけど
    こうやって何十年も時代を経てなお楽しめませてもらえる
    群ようこさんのエッセイは素晴らしいなと改めて思う。

    処女作であるこの本のタイトルを決めるために
    椎名さんや目黒さんたちと200ものタイトル案を出した話も
    すごく面白かった。中でも、

    「夏のブルマー」「目黒さんちゃんとしてください」『都こんぶの逆襲」
    「猫は毛だらけ」「キースに言っとくれ」「白雪姫と七人の小人プロレスラー」
    「ネパールのベートーベン」このタイトルなら絶対買ってしまう[笑]

  • かなり偏った感じのだったー作家を知らない方がいいこともあるんだな

  • 文庫版あとがきがあってよかった。でないと、「群ようこは頭のおかしい言いたい放題の言葉遣いの汚い女なんだな……」でもう二度と触れないようにするところだった。

  • 群よう子さんのデビュー作ということで、若さというか、勢いを感じました。ご本人も後書きで『恥ずかしい』と書いていましたが、若さ故に書けるものというのもあるので、これはこれで楽しかったです。

  • 群ようこのデビュー作だそうだ。エッセイ集。エッセイでデビューってどういうことだ?と思ったら、本の雑誌社に入社してたんだ。昔の本だけあってレビュー数少ないわ。結構面白かった。赤裸々で。あとがきに恥ずかしいとあったけど、確かに恥ずかしいだろうな。非常に時代を感じた。まぁエアロバイク読みながら気軽に読むにはぴったりだ。

  • 赤裸々に綴られた群ようこのデビュー作。
    こんなこと書いていいのかと読んでる方がどぎまぎしてしまうような話ばかりのエッセイ。
    当時は30歳くらいだったのかな、宮崎美子のCMの話とか、私は生まれてないけれどその時代の話も面白かった。

  •  『平成十五年 四月 二十五日 初版 発行』版、読了。


     1984年に刊行された同名タイトルの単行本を19年の時を経て文庫化。巻末に文庫版あとがきが追加収録されています。

     …とはいえ、この文庫本が刊行された当時は2003年です。これだけで、今からもう10年以上前ですよww


     それにしても…これがデビュー作の本とか強烈すぎるだろ…(;´Д`) …なんて、思った内容でしたwww 1984年かあ。今から随分前で、当時の流行モノがすでに、いろいろと懐かしいすぐるwww


     本作では、(名前だけとはいえ)実名で職場の人たちや友人知人をとりあげたりして「いいのかコレ…(;´Д`)」ともww

     あと家族な!ww そして幼少の作者がわんぱくすぐるww

     赤裸々すぐる内容に度肝を抜かされた一冊でしたww

  • 『痛快愉快未開展開な奇天烈エッセイ』

    なんてことない、日常を切り取って、くしゃくしゃにしてから広げて、ペンで殴り書きのメモを寄せて。

    群ようこの自己プロデュース力が光る作品。通勤向き。

  • 今でも思い出せる一冊
    一瞬、椎名誠を思い出させる。

  • 母に薦められて読んだ本。
    群ようことはこんなおもしろいこと考えて生きてる愉快な女性なのかと感じた。
    途中、毎ストーリーが単調で飽きることが何度かあるが、文章がひとつひとつリズミカルでおもしろい。言葉選びがうまい。視点も独特で、やんちゃな人なんだろうなと想像を膨らませた。

    毎日気張らずに生きれる、脱力できるようなエッセイ。

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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