ナイポール作品、2冊目読了。
『ミゲル・ストリート』の最後の章で出て来るガネーシュが主人公の話。ミゲル・ストリートの住人への視線に比べると、ガネーシュへの視線には遠くから見ている感じがある。
雲に追いかけられている少年の話あたりまでは、まあ楽しめたけれど、ガネーシュが時流にうまくのって社会の位階を昇っていくあたりは、さもありなん、という感じだった。ラストのガネーシュの台詞は、イギリスにそこまで同化したということか。
ナイポールは紀行文学が本領と聞くので、そのうちそちらも読んでみたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2009年12月13日
- 読了日 : 2009年12月13日
- 本棚登録日 : 2009年12月13日
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