神秘な指圧師 (V.S.ナイポール・コレクション 1)

  • 草思社 (2002年2月1日発売)
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感想 : 11

 ナイポール作品、2冊目読了。
 『ミゲル・ストリート』の最後の章で出て来るガネーシュが主人公の話。ミゲル・ストリートの住人への視線に比べると、ガネーシュへの視線には遠くから見ている感じがある。
 雲に追いかけられている少年の話あたりまでは、まあ楽しめたけれど、ガネーシュが時流にうまくのって社会の位階を昇っていくあたりは、さもありなん、という感じだった。ラストのガネーシュの台詞は、イギリスにそこまで同化したということか。
 ナイポールは紀行文学が本領と聞くので、そのうちそちらも読んでみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2009年12月13日
読了日 : 2009年12月13日
本棚登録日 : 2009年12月13日

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