「今が楽しければいいじゃん」
となにが違うのだろうか。
悲しいほどに正しく、ひとつの食い違いもなく、ただ欲するまま行動し、死体がいくつも増えていく。
しかし、それを安心して眺めていられるのは、どこかでこれはまったく非常識な非日常だと決めてかかっているせいだ。
そして、主人公のジェローム神父自身もまた、それに似た安心をしているのではなかろうか。
彼の立場は、ひとつも揺らがないのだから。
読書状況:読み終わった
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本
- 感想投稿日 : 2013年4月13日
- 読了日 : 2013年4月13日
- 本棚登録日 : 2013年4月13日
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