面白くなかったというわけではなく、ほとんどが既読だったというところで、☆三つ^^;
もちろん初読の短編もありましたが。
個人的には、いわゆる殺しのトリックだのなんだの、ミステリー色が前面に出ているものより、人の情念とか、夢と現実が曖昧な感じの内容のもののほうが好きです。
もしくは、主人公の独白めいたもの。
「黒塚」が一番好きかも。
八十歳間際の女の犯罪。鮮烈。
そこに至る諸々が、これほど短い話なのに、人生の長さ、変遷を思わせるところがスゴイなあ、と……
芝居小屋モチーフはいい……
「春の滅び」は、何が何だか分からなくて、そしてそう来る!と、本当にびっくりした。
よくぞあんな展開を思いつくなあ@@
タイトルがすべて秀逸。
そして書き下ろしの短編がたまりません。
皆川先生大好きです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
皆川博子
- 感想投稿日 : 2011年11月7日
- 読了日 : 2011年11月7日
- 本棚登録日 : 2011年11月7日
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