本編のあらすじとは離れてしまうけれど、
「盗まれていく」心境は自分がクリスチャンになろうと決心した過程にとても似ている。
正体不明の巨大な意志に飲み込まれ、作り変えられてしまうことに抵抗はあるけれど、
作り変えられてしまった後はとくに何か悪いことがあるわけでもなく、むしろ穏やかになるような。
自分が自分でなくなってしまう恐怖と戦う、
だけど戦うことに意味はあるのか?
どうして自分が自分の意志をもっていなければならないと思ってしまうのか?
そもそも自分とは何なのか?
ざんざんぶりの雨の中読むにはぴったりすぎて、ちょっとだけ怖いような、
そんな物語でした。
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カテゴリ:
日本の小説
- 感想投稿日 : 2009年6月12日
- 本棚登録日 : 2009年6月12日
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